相続税申告件数(H27年統計)
昨年の12月に国税庁から平成27年(2015年)の相続税の申告状況が公表されました。
亡くなれた方、約129万人のうち
・納税ありの申告件数 約10万3千件(8%)
平成27年から税制改正により基礎控除額が縮小されたため、納税ありの申告割合が4%→8%に増加すると予想されていましたが、予想通りの結果となっています。
ちなみに申告はしたけど各種特例を使って納税額が0円だった件数は約3万件(2.3%)でした。前年と比較するとおよそ2倍に増えています。
次に課税された財産価格と納税額をみてみましょう。カッコ書は平成26年(2014年)の数値です。
納税ありの場合
・1件あたりの課税財産価格 1億4千万円(2億円)
・1件あたりの納税額 1,758万円(2,473万円)
前年と比較すると、およそ3割ほど減少しています。改正により小口の申告が増加した影響ですね。
全申告の納税額は1兆8千億円と前年に比べて3割(4,200億円)増えています。
財産の構成比率は、およそ次のようになっています
不動産4 現預金3 株式1.5 その他1.5
平成20年頃の構成比率は不動産5、現預金2でしたので、不動産を売却して現預金を確保し、納税に備えた又は分割しやすくする等、生前対策が行なわれていると考えられます。
・2017年2月20日 公開