ガソリン税のしくみ
先日ガソリンスタンドに行ったのですが、単価の高さにため息が出てしまいます。
自分が学生のころには1リットル80円を切っていた時もありましたので、その時と比較すると殆ど倍ということになります。
そうなると、自分が入れているガソリンよりも安い燃料に目が行ってしまいます。
将来には電気自動車が主軸になるのでしょうが、今は軽油が燃料のクリーンディーゼル車も注目されてきていますね。
昔はディーゼル車というと白い煙をモクモクと発し、環境破壊的なイメージがありましたが、技術の進歩というのはすごいものです。
この2つの燃料は、色や臭いも違うので素人にも比較的見分けはつき易いと思いますが、「燃料」という概念で考えると同種のような感じがしますよね。
しかし、価格を構成する仕組みは異なり、
ガソリン・・・
(ガソリン製造費+ガソリン税)+(ガソリン製造費+ガソリン税)×消費税(8%)
軽油・・・
軽油代+軽油取引税+軽油代×消費税(8%)
となっています。
そうです。つまり、ガソリンにはガソリン税にも消費税がかかっているわけで、
『税金に税金をかけている!』
ことになりますね。
更に近い将来消費税が10%に上がると、この2つの格差は理論上さらに大きくなることになります。
話は変わりますが調整が難航している消費税10%について、軽減税率を適用するかどうかが大きな課題となりそうです。
適用するならその商品目における線引きが非常に難しそうです。
ヨーロッパでは軽減税率を適用しているところも多いですが、その事例を見るやなかなか笑えるものも多いですね。
有名なところでは、
フランス
・バターは税率5.5% マーガリンは19.6%
・板チョコ(義理?)は5.5% 高級チョコ(本命?)は19.6%
(正しい表現としてはカカオの含有率で決まるらしい。)
イギリス
・スーパーの惣菜は税率0% ファストフードは20%
(販売時点で気温より熱いものが課税の対象となるようです。)
・ケーキやビスケットは税率0% それ以外のお菓子は20%
(「プリングルズ」というポテトチップスがありますが、ビスケットか否かという
裁判があり、イギリスではビスケットと認めたようです。)
ドイツ
・ファストフード店にて・・・
「お持ち帰りで」は税率7% 「店内でお召し上がり」は19%
カナダ
・ドーナツ6個購入は税率0% ドーナツ5個購入は税率5%
(すぐに食べられる個数は外食とみなされ課税されるようです。
そのあたりは個人差にもよるかと思うのですが・・・。)
など。
日本はどのようになるのでしょうかね。
決められた線引きを把握することが消費税の節税になるかもしれないですね。
・2015年6月23日 公開