税務お役立ち情報

クレジットカード納付手続きとは

 

クレジットカード納付とは、インターネット上でのクレジットカードの支払の機能を利用して、国税庁長官が指定した納付受託者(トヨタファイナンス株式会社)へ、国税の納付の立替払いを委託することにより国税を納付する手続です。

 

今まで銀行窓口での納付で、限られた時間での納付を考えると、自宅や事務所からインターネットを通じて納付できます。

しかし、納付額に応じた決済手数料(最初の1万円まで82円(税込)、以後1万円を超える毎に82円(税込)が加算される)がかかります。

カード会社との利用規約によりますが、クレジットカードのポイントが約1%とすると、決済手数料分はポイントでまかなえるかも知れませんが、以下、簡単にクレジットカード納付のメリット、デメリット、注意ポイントを挙げてみます。

 

【メリット】
・24時間利用可能
・国税庁のホームページの「国税クレジットカードお支払サイト」から簡単に納付手続きができる
(登録事項は、通常の納付書に記載されている内容とクレジットカード情報、メールアドレスとなります)
・分割払い、リボ払いも可能

 

【デメリット】
・誤って納付手続きをされた場合には、税務署への還付手続きが必要。なお、決済手数料は還付されない
・複数の税目をまとめて納付手続きはできず、税目毎に納付手続きが必要
・納付をしてから納付済の納税証明書の発行が可能となるまで3週間程度かかる場合がある

 

【注意ポイント】
・納付できる金額は、1~990万円 ※ご利用のクレジットカードの決済可能額以下の金額(決済手数料含む)
・納付の取消は不可
・利用可能なクレジットカードはVisa、Mastercard、JCB、AmericanExpress、Diners Club、TS CUBIC CARD
・納付手続きを行った日が納付日(クレジットカード利用代金の引き落とし日ではありません)
・国税の大半が利用可能、本税だけでなく、付帯税(加算税、延滞税)の納付も可能だが、「源泉所得税及び復興特別所得税(告知分以外)」はまだ利用できません(平成29年6月からの開始予定)
※告知分とは、税務署長が行う納税の告知です。通常の源泉所得税の納付は自主納付分で告知分以外となります。

 

決済手数料が1万円あたり82円(税込)で0.82%と考えるとクレジットカードのポイントがそれ以上であれば、得なような気がしますが、決済手数料は1万円あたりですので、50,000円の納税の決済手数料は、410円(0.82%)ですが、40,100円の納税の決済手数料も410円で、1.02%です。
10,100円であれば、164円ですので、1.62%となります。

 

また、分割払いやリボ払いも魅力的のようですが、通常、別途カード会社が定める手数料が発生しますので、延滞税より手数料が多くなるケースが一般的かと思います。ですので、分割払いによるメリットはないかも知れません。

 


・2017年3月22日 公開


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